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【 2011年09月02日 ===>】

富士山推薦を了承 (静岡新聞9月2日朝刊)

 文化審議会の世界文化遺産委員会(事務局・文化庁)は1日、2013年の世界文化遺産登録を目指す「富士山」(静岡、山梨県)と「武家の古都・鎌倉」(神奈川県)について、国連科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを了承した。

 構成資産や評価基準の考え方など推薦書内容についての協議はこの日でほぼ終了し、富士山については両県の原案通り、25の構成資産で進めることが決まった。今後は関係省庁連絡会議など必要な手続きを経て、政府として月内に登録推薦書の暫定版をユネスコに提出し、来年2月1日までに正式推薦したい考え。

 委員会後、文科省で会見した五味文彦委員長は富士山について「日本人がさまざまな形で共感を持つ存在として高い評価を与えられた」と異議が出なかったことを説明。「名山」としての景観に加え、信仰や国内外から芸術の対象となっている点などを踏まえた「文化遺産としての世界へのアピールの仕方」が重要になる-との意見が挙がったことにも触れた。

 その上で「国内外の他の文化遺産と比較し、どう際立たせて表現できるかや、どう保存管理を進めていくかなどまだ課題があるが、(審査機関の)世界遺産委員会で理解をいただけるよう期待している」と述べた。

 審査段階での影響が懸念されている陸上自衛隊の演習場については、事務局側が「東側の山麓の登山道が演習場には含まれていないなどの事実確認の質問だけで、委員から踏み込んだ意見などは出なかった」と説明した。